無機塗料は、鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物(炭素を含まないもの)を配合して作られた塗料です。一般的にはセラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料のことをいいます。
無機物は紫外線で劣化しないため、無機物自体は半永久的な耐久性を持っています。無機物を100%使用して塗料を作ることができれば、半永久的な寿命を持つ塗料を作ることも可能です。ビルのガラスが何十年経っても、劣化しないのと同じことです。しかし実際にはそれでは固すぎて塗料として使用することができないので、無機物の耐久性を活かしつつ、有機物を混ぜて作った塗料が無機塗料です。
・耐候性が高い
無機物を主成分としているため、雨や紫外線の影響を受けにくいので劣化しにくく、外壁表面を長期間にわたって保護します。
フッ素を超えるほどの耐候性があるといわれています。
・低汚染性と防汚性に優れている
無機物は親水性が非常に高く、表面に汚れが付着しても汚れを浮かせ、雨水で洗い流す特徴があります。
また静電気が起きにくいので、ホコリなどのゴミを寄せ付けない塗膜になります。
・不燃性がある
無機物は鉱物やレンガ、ガラスのことなので燃えません。
無機塗料は100%無機物ではないので全く燃えないわけではありませんが、有機塗料と比べて火事の際などにも燃えにくいというメリットがあります。